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たねまきシーズン、家庭菜園レベルでF1を知らずに買ってしまわないように


いよいよ秋のたねまきシーズンです。

今年こそ一坪庭園で、できるだけオーガニックな野菜をつくりたい!

食物に関心のある方がたくさんいますが、皆さま、F1という種を知っていますか?

●F1種と固定種(在来種ともいう)の違いとは?

F1というのは、一代交配ともいいまして、普通は一株におしべとめしべで受粉するところを、別の株をもってきて受粉させてできた野菜からとった種です。

メンデルの法則で習ったと思いますが、その種を植えて実がなっても、その実から取り出した二代目の種から作った野菜は、一代目と同じような味や形にならないのです。

例えば、一代交配のカボチャの種からは、だいたい苦くて病気に強いカボチャと、美味しいカボチャに分かれるので、品質が一定ではなく、商品にはできません。

それは、表向きは、よりよい野菜、安定した形の野菜を作るため、ことなのですが、裏の理由としては・・・

1.毎年新しい種を購入しなければならないので、種が売れる。

2.曲がったキュウリをつくらないなど、味より見かけを重視して、出荷しやすい野菜を作る。

3.味を重視した品種改良でも、肥料をよくくうなどの品種がつくれて、肥料やが儲かる。

4.病気に弱いので、農薬屋が儲かる。

など、ちっとも消費者目線のものではないのです。

しかもF1は開発費などもはいっているので、そうでない種より100円ぐらいだいたい高いんです。

そして、品種改良を多くした野菜は、してない野菜に比べて、病気に弱い。

●今のF1種、ただの雑種交配と違う点は?

そして、安全性。

むかしの品種改良は、一つ一つ花粉をとって、それで別な株の花粉をつけたりして作っていました。

そうしてできた種はさほど問題はないのです。

でも、今のF1の作り方は、「雄性不稔」というめしべのない突然変異種を使って、作られています。

1つの個体におしべとめしべがあるのが普通ですが、F1種をつくるときは、おしべがない(花粉がない)株に、別の種の花粉を受粉します。

人間でいうと無精子症ですかね。

昔の品種改良のように、人がいちいち手でおしべをとらなくていいというメリットはありますが、それは野菜の中では奇形です。

または、種に放射線をあてて、DNAを変化させて、そのような雄性不稔をつくるとか。

ただの昔ながらの品種改良ならいいんですけど、母体におしべ=種なしという異常があるものを株にして生まれたF1の種は、安全性も良くわかりません。

ただちに影響はありませんから、よくわからないのですが、たくさんの人ががんなどの病気にかかり、人間の生殖能力が徐々に弱っている昨今、あまり人為的に加工したものは避けられるなら避けた方が無難です。

●在来種の種の選び方

というわけで、安全な種をお求めなら、F1以外の「在来種(固定種)」という種を選びましょう。

しかし、選び方はちょっと慣れていないと見分けられないようにできています 笑。

まず、ホームセンターなどで種の売り場に行って、種の袋の左上に、「交配」と書かれていない種を選びましょう。

これは合格です。

「ハイクラス」とか紛らわしいですが、大丈夫 笑

そしてF1の種は・・・

こういうやつです。

左上に、「トーホク交配」「サカタ交配」「一代交配」とありますね。

こういうのは避けましょう。

こちらはだい丈夫な固定種の種。

左上になんか書かれてますが、紛らわしいですよね。こういうマークなら大丈夫です。

●まとめ、在来種(固定種)の良さとは

話を戻すと、

在来種の種は、そこからとれた野菜からとった種をもう一度まくと、ちゃんと二代目も同じような味・形の野菜ができます。

病気にも強いです。

在来種の種の良さをまとめると・・・

1.病気に強い

2.種をとれるので経済的

3.F1より安い

4.安全

ということで、どちらに軍配があがるかというと、やっぱり在来種です!

●とはいえ、作る・楽しむが優先なので・・・

まあ市販されている種には、農薬がついていたり、消毒とかされていることもありますが、まずはそこまでこだわらないでトライ!(もちろん野口の種やさんなどで、ネットでいい種をかえたらそれはそれでいいですけどね!)

せめてF1をさけるといっても、シャンティーファームでは、スィートコーンと坊ちゃんカボチャはF1です。

ナスも苗を買ってくるので、F1ですね。

スイートコーンのあの甘さは、在来種ではなかなかなくて、F1にしてます。

坊ちゃんカボチャは小さくて、ベジボックスに入れやすいもので。

大きなカボチャは、この少人数家族の世の中、なかなか消費しきれませんから、いまは小さめのカボチャが人気なんですよね。

ホントは苗を育てるといいのですが、手間を考えると売っている苗を買うこともあります。

できる範囲で、できるだけ、というかんじのシャンティーファームです。

そのかわり、家にきてからの育て方はゴリゴリの自然農法ですのでご安心ください。

ちなみに、スーパーで売っている野菜は、ほとんどF1だとおもって差し支えありません。

キュウリはまっすぐ同じ大きさになるようにされてますし(味は二の次 笑)、大量に作りやすい、出荷しやすいものが売ってます。

100均の種は安いので、F1はほぼありません 笑。

安いのが逆に良かったみたいな・・・ 笑

100均の種、今まで買った中でブロッコリーは発芽率が悪いので、うーん古いのかいい種でないのか・・・という感じですが、とにかくF1ではないです。

苗は、●●モ●テとか、高いブランド苗はF1が多く、美味しいかもしれないけれど、病気に弱いですよ。

種と苗の世界は、できるだけ安いのを買うのが吉という、なんとも不思議な世界です。

でも、ナス苗は、千両二号ってのが安くて作りやすくて市場を席巻しているのですが、残念ながらF1です。

千両二号はF1だけど憎めない 笑

まあちょっと安全性は?とか書いといて、ケースバイケースでF1使ったりしていますが、とにかくF1を使わないに越したことはないことだけは断言できます

ゆるいかんじのシャンティーファームですが、お許しください!

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